STORY

鰻 unagi

-麦蔵の棒鮨-

鰻は、鰻卸の老舗「川善」の、確かな目がよりすぐった逸品のみ。
活きたまま仕入れ、活きたままさばく。

じっくり火を入れるにつれ、脂を湛えた身が、つやつやと輝きを増していく。

したたり落ちる脂の音。そそる焼き色。芳ばしい香り。

ふかふかに焼きあがれば、たれは甘辛く、入念に。
ご飯には、希少な有馬山椒をしのばせる。

鰻、山椒、米とたれ。

古くから日本人の五感を悦ばせてきた、この見事なまでの組み合わせの妙。
それを納得いくまで表現すると、麦蔵らしい、こころまで悦ぶ鰻鮨になりました。

その鰻、
まさに別格。

【川善の青口鰻】
旨い鰻は、背が青い。
麦蔵の鰻鮨は、その味わいにおいて鰻の最高峰ともいえる“青口鰻”を焼き上げ、作ります。
極めて希少であり、ただならぬ旨味と、群を抜いた上質な食感を持つこの青口鰻を、麦蔵では鰻卸問屋の名店「川善」より仕入れています。

食をよく知る人々にとっては、「川善」の名を抜きにして鰻を語ることはできません。
またここ天下の台所大阪で、「川善」の鰻と聞いておもわず興奮しないでいられる料理人もいないでしょう。
それほど各方面から絶大な信頼を得る、鰻職人の目によって厳選された鰻は、うっとりするほど立派で美しく、ひと目で別格だ、と圧倒されてしまいます。

皮はぱりっと香ばしく、身はたくましく引き締まっていながら、口に入れるとほろりとほどけるように柔らかい。
そのえもいわれぬ食感のハーモニーは、一級の青口鰻ならでは。

至高の素材をもって料理を仕立てることができるのは、料理人にとって、まさにこの上ないよろこびです。
この鰻にふさわしい鮨となるべく、麦蔵の持てるわざを尽くし、感覚を研ぎ澄まして、一本一本誠意を持って仕立てています。

温めて、
ひつまぶし風に。

【おいしいお召し上がり方】
お召し上がりの前に、すこし温めていただくことをおすすめしております。
電子レンジなら500Wで3分ほど、蒸し器なら10分ほど温めると、お口の中でほどけるように柔らかな食感や、山椒のフレッシュな芳香、すべてが渾然一体となったふくよかな味わいを、最大限にお楽しみいただけます。

自然な素材と調味料のみで作っておりますので、どうぞお早めにお召し上がりください。